物忘れ(専門外来) | 南柏こころの鈴クリニック - 南柏駅東口から徒歩1分、柏市の心療内科・精神科
物忘れ(専門外来)
主な症状
記憶の症状物忘れが増えた、同じ話が多い、約束を忘れる、火の消し忘れ、探し物が多い、料理の味付けが変わった、買い物で同じ物を買う
失見当の症状慣れた道で迷う、夏にコートを着る、親戚や家族の顔がわからない、日付がわからない
意欲の症状興味関心の低下、服装に無頓着、入浴をしない、寝ていることが多い、落ち着かない、社会的なルールを守れない
感情の症状怒りっぽくなった、不安が強く電話が増えた、涙もろい、人格が変わった
物忘れの鑑別
物忘れには正常老化による年齢相応な物忘れと認知症による病的物忘れがあります。病的物忘れの原因疾患として、認知症が有名ですが、ストレスによるものやうつ病に起因する物忘れもあります。
その他、脳血管障害や慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、パーキンソン病など脳神経外科・脳神経内科の疾患、ビタミン欠乏など内科疾患など多岐に渡る疾患の鑑別を要します。
当院物忘れ外来では
1) 当院にて問診(可能な限りご家族同伴でお願い致します。同居しているご家族の診立てはどんな検査にも負けないくらいの精度と言えます。)、認知機能検査、神経学的診察を行います。
2) 連携医療機関にて頭部CTまたはMRIを施行を行います(必要に応じて、他院にて脳波検査、脳血流検査なども検討)。
3) 2)の検査で脳神経外科疾患や内科疾患が判明した場合、各科に受診いただきます。
4) 2)の検査結果を当院にて説明します。「正常老化」、「軽度認知障害(認知症予備軍)」、「認知症」のどの段階にあるかを診断し、予防、治療、介護上の助言を行います。
介護上の問題に関する相談、治療
認知症(ここではアルツハイマー型の場合)の中核症状は記憶障害となりますが、周辺症状と言い、精神面・行動面での諸問題が介護を困難にさせる要因となっています。
物盗られ妄想、嫉妬妄想、幻視、夜間せん妄、徘徊・迷子、介護拒否(着替え、入浴、服薬、食事、通院など)、不安・混乱、抑うつ、意欲低下などが一例です。
当院は精神科専門医が周辺症状の原因、対策、治療についてご相談いただけます。
介護認定の見直し
介護認定において、主治医意見書が介護度の判定における一つの判断材料となります。
かかりつけの内科医師などが作成する場合が多いですが、高血圧など内科疾患はあまり介護負担には影響しない疾患です。重要なものは、認知症の有無、整形外科疾患の有無となります。
介護負担はとても重いにもかかわらず、それに見合った介護度となっていないと必要十分な介護サービスが受けられず、患者さんの予後や経過に影響します。
当院では認知症の有無についての精査に加え、周辺症状や生活動作、生活能力も詳しく聴取し、実際に即した主治医意見書を作成致します。現在の介護度では生活・介護上お困りの際にはご相談下さい。
自動車運転免許更新に関する診断書作成
平成29年3月施行の改正道路交通法により、運転免許更新時や一定の交通違反を行った際に警察で行う簡易の認知機能検査の結果、「第一分類」(認知症の疑いあり)となった75才以上の高齢者は、公安委員会の指示により、認知機能に運転上問題がないかどうかの検査・診断を求められるようになっています。
1) 問診・認知機能検査・神経学的診察(可能でしたら、普段のご様子を知るご家族の方同伴でお願い致します)
2) 連携医療機関にて頭部CTまたはMRI施行
3) 検査結果を当院にて説明。
4) 認知症でない場合は診断書提出にて免許更新が出来ます。(但し、最終的な判定は医師ではなく、公安委員会が行います)
5) 認知症であった場合、免許更新はできません。(診断書を提出しても更新できないため、返納を決断される方もおります)
成年後見制度の診断書作成
認知症が進行すると判断力が低下し、自分自身で生活や財産を管理することが難しくなり、時には高額な商品の購入や契約など犯罪被害に結びつく可能性もあります。このような方の保護や支援を目的に、平成12年4月に成年後見制度が誕生しました。
大きく分けると法定後見制度と任意後見制度の二つで、このうち法定後見制度は「後見」「保佐」「補助」の3つで、判断能力の程度などにより分類されます。手続きは、申立て人が家庭裁判所に申立書を提出し、主治医(または専門医)による診断書が必要になります。
当院では患者さん自身及び申立て人(必ず同伴してください。どうしても同伴できない場合はご本人の生活状況を知る方の同伴が必要。)への問診、認知機能検査、連携医療機関にて頭部の画像検査を行い、診断結果をご説明します。後日診断書のお渡しとなります。
介護者のメンタルケア
在宅で介護しているご家族の方は、24時間365日年中無休で介護に臨まれている方も多いです。介護者も現在は多様化し、ご子息が自らの仕事や家事と両立して行われたり、老老介護で身体的病気を抱えながら介護に当たられたり、最近はヤングケアラーと言い未成年が介護にあたるケースもあります。
多くの場合は、ケアマネージャーが主体となり、要介護者の介護サービスを拡充して介護者の負担を軽減していく。老老介護やヤングケアラーのケースでは要介護者の施設入所を考え、介護する人・介護される人の共倒れを防ぐ必要があります。
当院では、介護者のメンタルケアや必要応じて治療を行っております。介護者に心のゆとりが出ることは認知症患者さんの心の安定にもつながり、双方にとって有益です。
*介護に伴う不眠、イライラ、不安・心配
*介護によるストレスで、仕事や家庭への影響、経済的問題
*介護上の現実的問題(徘徊や妄想など)
介護者の方自身のカルテを作成し、通常は保険診療の範囲内で対応致します。込み入ったご相談や時間を要すご相談、カルテを作成したくない方は自費診療にて対応致します。
〒277-0075 千葉県柏市南柏中央6-3 S509キング3階
JR常磐線 「南柏駅」東口 徒歩1分
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